“黒の組織”に潜入するNOC(Non-Official Cover)達
日本語にすると「非公式諜報員」という意味であり、政府による公式な外交保護を受けずに活動している諜報員=スパイ。作中では現在判明しているだけで故人含め9名のNOCが黒の組織に潜入しており、その全員がコードネーム持ち以上の地位にいる。これまで登場した黒の組織のメンバーが34名なのに対し、スパイが9名(比率:26%)と結構な比率である。
降谷零/安室透/バーボン(CV:古谷徹)
自称私立探偵の29歳。小五郎に頼み込んで探偵としての弟子となる傍ら、彼の事務所の階下にある喫茶店「ポアロ」でアルバイトをしている青年。
だが実のところは、「黒の組織」のメンバーの一人である”バーボン”であり、更に、警察庁警備局警備企画課(通称「ゼロ」)に所属する公安警察官である”降谷零”である3つの顔を持つキャラクター(トリプル・フェイス)。彼の登場ぐらいからキャラクターの関係図が複雑化し混乱をした人も多いハズ。
「黒の組織」潜入時には組織から脱出したシェリーを探しており、ある事件をきっかけに接近した毛利小五郎にに協力的な姿勢を見せながらシェリーの行方を探っていた。
爆発物処理班の松田陣平、萩原研二、諸伏景光、伊達航とは警視庁警察学校の同期であり、特に諸伏の事は「景(と書いて『ヒロ』)」と小さい頃のあだ名で呼ぶほど仲が良かった。その諸伏が同じ潜入先である「黒の組織」で自殺を図り殉職した事により赤井秀一に対して、非常に強い懐疑感を持っている。
『コナン』の登場人物の中でも非常に高い人気を誇り、「名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム)」でスピンオフの主人公になり、更にはスピンオフ作品がアニメ化までされている。
諸伏景光/スコッチ(CV:緑川光)
警視庁公安部から黒の組織へ潜入していた諜報員であり、物語に登場した時点で既に故人。
「黒の組織」潜入時のコードネームはスコッチ。長野県警の諸伏 高明は実兄。
同じく組織に潜入、警察学校の同期の降谷零(安室)とは親密な仲であり、彼を「ゼロ」という幼少期からのあだ名で呼んでいた。「黒の組織」潜入時にNOCとバレたことで情報漏洩を防ぐために拳銃自殺により殉職。
その自殺を防げなかった赤井に「彼のことは悪かった」と伝えられた事。また赤井が組織で彼を殺したことにしていた事が切っ掛けに、安室は赤井が諸伏に自殺を促したと誤解をし、二人は対立していく事になる。
赤井秀一/ライ(CV:池田秀一)
FBI捜査官の1人にして『コナン』に登場するFBIメンバーの中では実質的エース。父の死の真相を知るためにFBIに入り、黒の組織を追っている。
「黒の組織」に対抗出来るFBIの切り札的存在であり、左利きで截拳道の達人。スナイパーとしても高い狙撃能力を持ち合わせ少なくとも700ヤード離れた場所から小さな盗聴器を正確に狙撃する事が出来、「黒の組織」を壊滅させる「銀の弾丸(シルバーブレット)」になり得ると『あの方』に警戒されている存在。
黒のニット帽、ちょろっと出た前髪、目の下にあるクマのようなものが特徴的な人物で、いつでも基本黒ずくめ。「黒の組織」の一員のような出で立ちであるが、実際に「黒の組織」に潜入しており、その際のコードネームは”ライ”。
従兄弟である「広田雅美」の偽名を名乗っていた黒の組織の末端の構成員・宮野明美に事故を装って接触し諸星大として「黒の組織」に潜入。恋仲になった時期もある。
「黒の組織」の一員かと思ったら実はFBIだったり、死んだと思われていたのに実は生きていたとか、赤井という苗字なのに世良さんのお兄さんだとか、実は宮野姉妹とも従兄妹同士だったとか、安室さんのライバルだとか、色々な設定を盛り込むだけ盛り込んだキャラクター。
水無怜奈/本堂 瑛海/キール(CV:三石琴乃)
表の顔は日売テレビの元アナウンサーである水無 怜奈 (みずなし れな)。
CIAから共に黒の組織に潜入捜査を行っていた父のイーサン・本堂の命を引き換えにした策略によりコードネーム:キールを与えられる。CIAの諜報員であり、黒の組織 のメンバーでもある。
弟の本堂瑛祐が白血病を患った際、弟を助けるために骨髄の提供をしている。その反面、自分がアナウンサーの水無怜奈であることもCIAに所属していることも隠していたが、事故で入院しているときに瑛祐に入院先の杯戸中央病院の病室を突き止められ、江戸川コナン、赤井秀一とともにやむなく事情を話した。
自分をスパイと疑うジンにより赤井暗殺を命令され実行することで組織の信頼を取り戻した(赤井秀一自体は生存)。弟の身の安全を保障してもらうことを条件に、FBIに情報提供をしている。
イーサン・本堂(CV:小山力也)
CIA諜報員。日系2世のアメリカ人で、本堂瑛海(水無怜奈)・瑛祐の父。
30年前にCIAへ入局して3年後に日本へ入国し、結婚。同じくCIAの娘・瑛海や仲間のバーニィと共に「黒の組織」へ潜入諜報を行っていたが、4年前に瑛海の正体が組織に知られることを防ぐため、彼女に拳銃を握らせて「諦めるなよ、待ち続ければ必ず味方が現れる」という言葉を遺し、彼女によって殺害されたと偽装して自殺した。
もしもの場合に備えた準備、とっさの機転など諜報員としての能力は高く、潜入中にはボスへ直接メールを送ることもあった。
バーニィ(CV:木村雅史)
イーサンと共に組織に潜入していたCIA諜報員の男性。
イーサンの新しいつなぎ役となる予定だったが、イーサンの死後まもなくでジンとウォッカの存在に気付いて自殺した。
スタウト(CV:マイケル・リース)
イギリスの情報機関の1つMI6から組織に潜入していた男性捜査官。
NOC(Non-Official Cover )リストを盗み見たキュラソーの報告で正体が露見し、ロンドンでダブルデッカーに乗っていた際にコルンによって射殺される。コルンとは親しくしていたらしい。
アクアビット(CV:カート・コモン)
カナダ安全情報局(CSIS)から組織に潜入していた男性捜査官。
スタウト同様にNOCリストを盗み見たキュラソーの報告で正体が露見し、トロントのCNタワーで観光ガイドをしていた際にキャンティによって射殺される。
リースリング/玲於奈・ブッフホルツ(CV:沢海陽子)
ドイツの諜報機関である連邦情報局(BND)から組織に潜入していた女性捜査官。
こちらもスタウト同様にNOCリストを盗み見たキュラソーの報告で正体が露見し、ベルリンでジンによって射殺される。映画本編では日本語を話しているが、ノベライズ版ではジンとドイツ語で会話している
コメント
黒の組織のメンバーについて詳しく知れて良かったです。個人的にキュラソーが死んじゃったのが涙腺崩壊しそうで悲しかったです。「止まれーー!」がアドリブだったということがビックリしました。