SF映画レビュー

『IN TIME(TIME)』2011年:<あらすじ>と考察・ネタバレ

TIME SF
出典:Amazon
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2011年公開の映画『IN TIME(TIME)』の作品紹介と簡単なあらすじ。感想とネタバレを含んだ考察を公開しています。

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作品紹介

「ガタカ」「トゥルーマンショー」のアンドリュー・ニコル監督作品。
ジャスティン・ティンバーレイク主演。
寿命≒時間が通貨となった近未来が舞台のSFアクション映画。

あらすじ

近未来、人間は老化/寿命を克服し寿命が管理され、時間が通貨の役割を持つようになった。
人間は遺伝子操作によって25歳で成長が止まり、25歳を迎えると腕に残り時間(余命)を示す時計が表示され、そこからは人生の残り時間のカウントが始まる。
多くの人たち(貧困層)は生きるために、労働で時間を得て毎日、余生を何とか伸ばしギリギリで生活をしているが、一握りの富裕層は永遠に生きられるという世界。

スラム街に暮らすウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、他の多くの貧困層と同じく、ギリギリの残り時間で生き、母と時間を分け合いながらなんとか寿命を延ばしていた。
そんなあるとき偶然にスラム街で出くわした富豪ハミルトンから100年以上の時間を引き継いだ事。母親が不平等な社会の仕組みのせいで時間切れになり息絶えてしまった事をきっけかに、時間を独占している富裕層への復讐を思うのだった…。

感想

時間≒通貨の概念は面白く斬新。世界観は本当にディストピア。
お金(時間)が無いと即死亡というのも、貧富の差が如実に表れているのも現在の世界が行き詰まる先な気もして面白い。
また、寿命に制限が無くなった事による人口増加を防ぐために、一部の富裕層が世界全体の税や金利、物価などを調整し人口を間引いているなどの世界観も◎。

ただ時間の都合なのか、伏線らしい伏線が回収されなかったりキャラクターがブレブレな点は残念。気にせず見ていても多分最後に、「あれは結局なんだったの?」と思う事があるはず。

世界観の設定は非常に面白いのだが、ストーリー展開や細かな部分で粗が目立つのでその部分では惜しい作品だと思う。

レビュー的なSomething(ネタバレ)

①主人公:ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)

The主人公。葛藤しながらも世界をよくする為に行動を起こすレジスタンス。
本当にすごく主人公をしてるんですが”逆に”この世界感にあってない部分が多い…。
基本的に、主人公の生活しているスラム街では皆所持している時間が少なく時間を借りて何とか生活している様な感じなんですよね。
なんで”当たりまえ”に生活に直結しないスキルは持ってない”ハズ”なんです。
なのに、超テクニックの車操作を見せてみたり…。初めての海で遠泳してみたり…。片手でギャングの取り巻き三人を射殺する程の腕前を見せたりとポテンシャル凄いな!!ってなります。
気にならないと言えば、気にならないのかも知れませんが、一度疑問に思うと節々で”ん?”ってなる。私は結構なりました。
ただ、多すぎて逆に気にならなくなるという不思議。

②ヒロイン:シルヴィア(アマンダ・セイフライド)

Theヒロイン。富豪のお嬢さんが”ヤンチャな男”を好きになって、自分がいた世界をぶっ壊す!Theテンプレート ヒロイン!
悪い意味ではなく、いい意味で期待通りのヒロインなんですが…。
主人公のウィル同様に中盤以降は粗さが目立つんですよね…。
この世界では、時間=お金+富裕層については寿命はほぼ∞なんです。
そのため、富裕層は”走りません”。???
なので、序盤で主人公が富裕層の住む区画に着いたときに、走っている様子をみて富裕層の人たちはすごい懐疑的な目で見つめるわけです。
終盤以降も、主人公たちを見つけるには”急いでいる車””走ってるやつ”みたいな感じになるので、この世界感はストーリーを通じ活きているのですが…。
ヒロイン、”走ります”!。富裕層なのに”走ります”!。
なんだったらスラム街に住む人より”走ります”!早いし持久力も◎
富裕層でも、あまり走らないだけで”走ろうと思えば走れる”んでしょうが…。
序盤の富豪ハミルトンは走るの苦手っぽかったのに…。

③成長が25歳で止まる世界

これは単純にすごい発想。面白い。
ウィルのお母さんが序盤に出てきますが、最初出てきたときは”彼女”だと思いましたよ…。お母さんも当たり前ですが25歳で成長止まってるんだもんね。
このシーンだけで世界観を理解できる不思議。
ヒロインのシルヴィアさんの祖母/母も25歳のまま。
何回見ても不思議な世界感。
皆年齢については、25歳から何年生きているかで管理。
この設定は、本当に面白かったなーと。ブレないし。

④ウィルの父親の存在

作中で”伏線的”にの匂わされる存在。
作中には全く存在は出てこないのですが
・序盤:父親と同じように稼がないのか?
・中盤:富裕層の中にも時間本位の体制を批判がいたが、フィルとその男が似ている
   :時間監視局のレオン(キリアン・マーフィー)が「彼の父親は知っている」発言
・終盤:レオンが「時間を奪い合う「タイム・バトル」で父親を失ったと思っているが、本当は違う」発言。
みたいに、その存在が要所、要所でぶち込まれるんです。
これだけ見ると、すごい重要な存在で主人公のバックボーンにもなりそうな存在ですが最後まで、なぜ死んだのか?誰だったのかは不明…。
レオンと最後の対決のシーンでも誰も口にもしない…。
多分、レオンの同級生レベルのただの知り合い。
そう思わないとスッキリしない

⑤ウィルの母親の最期

ウィルの思想を決定づける、この物語の大事なキーパーソン。
富裕層の物価変動のせいで、バスの運賃が上がり手持ちの時間ではバスが乗れなくなり手持ちの時間が少なくなる中、ウィルのもとへ走るのですが…。
時間の移動に腕を重ねる必要があり、時間移動に間に合わずウィルに会えた瞬間に崩れ落ちていくんですね。
この物語の世界観を凝縮した様なシーンなわけです。この見せ方は流れ的に美しい。
ただこのシーンと同じ構図のシーンが終盤にも出てくるのですが、そのシーンは「抱き合って解決」しちゃうんですね…。
いやいや、と。勝手に再びだと思いましたよ。私がひねくれてるだけかもしれませんが…

⑥時間監視局のレオン

ここまでにも何度か記載をしましたが、この作品の最大の敵。
時間管理の仕事に50年間以上 従事し、誇りをもってその作業に当たるこの世界では”正義”の執行人。
ただ…ウィルに命を一度助けて貰って考えに耽る様な描写があったり、上記の通りウィルの父親について語ってみたりと”何らかのこの世界の核心”を知っている感だけ出して何も知らないという無能。ほんとは知ってて死ぬまで言わなかった可能性もあるけど…。
最期も自分の残り時間を知りながら、時間の配給を受けずに死亡。
自分の分の配給時間をウィルとシルヴィアに奪われ2人は無事に生還と最後まで無能…。
ここだけで言えば、タイムキーパーの時間供給システムを誰でも使えるようにしているこの機関が無能…。

⑦ラストシーン

終盤以降、現状の体制を覆すべくウィルとシルヴィアはシルヴィアの父が運営する町金(?)を襲撃しては皆にその時間を分け与え、最終的には父親の隠し持っている100万年をも強奪し、福祉施設に届けるんですね。
その襲撃については、あくまでもシルヴィアの父本人や運営する会社がターゲットなので上手くいっている訳なのですが…。
ラストシーンではすごく大きな銀行を2人で襲撃するぜ!で終わるんです。
いやいや、そこに2人は無理でしょうと。
100%死ぬでしょうと。
2人の活動はまだまだ続く…。という終わり方なのですが無理がありすぎません??

総評

・アンドリュー・ニコル監督作品という事もあり、”今”が正しいのか?の様な問題定義
・とはいえ、「ガタカ」「トゥルーマンショー」に比べると見劣りするかな。
・でも設定/世界観は斬新で秀逸。非常に面白しい考えさせられる。
・ジャスティン・ティンバーレイク最高!な映画
・細かい事は気にしないんだよ。という人は「逃走」「時間切れ」の2重のドキドキ感で満足度高そう。
・細かい事気にする人も、そういうもんだと割り切れば面白い。ハズ…。

・どうでもいいけど、海外の映画って海を見たらほとんど100%裸で泳ぐよね?

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