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ホラーよりサイコパス。狂気を感じる映画<27選>人間の怖さ味わってみませんか!?

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1つの事に自分の人生を捧げる狂気を描く作品<5選>

狂気の映画⑳:セッション(2014)

あらすじ

名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン(マイルズ・テラー)。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。

引用元:シネマトゥデイ

監督:デイミアン・チャゼル 上映時間:106分 出演者:マイルズ・テラー, J・K・シモンズ

狂人vs狂人。これまで紹介した作品と違い、狂気の向かうベクトルが”音楽”。
一生を短く太く音楽家として名を残したい狂人と、自分の手で歴史に名を残す音楽家を育てたい前時代的なパワハラ狂人教師の対決がこの作品の見所。観終わったら言いたくなる言葉は「ファッキン・テンポ!!」

これを書いている私自身、ジャズにも音楽にも興味が無いが…。この作品のラストラスト9分19秒は素晴らしいと思うし、これだけ言葉が無いシーンで感じ取れるものが多い作品は”セッション”以外にないと思う素晴らしい作品であり、このシーンだけでも良作になると思える作品。

ツッコみどころはあるが、少しだけ。全く音楽に造詣も何も無いが、ひたすら早いテンポで長時間ドラムを叩く事の重要性は誰か教えてほしい。あと事故ったらちゃんと警察に言おうね。

シネマトゥデイ

狂気の映画㉑ブラック・スワン(2010)

あらすじ

ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。そしてニナが次のプリマ・バレリーナに抜てきされるが、気品あふれる白鳥は心配ないものの、狡猾(こうかつ)で官能的な黒鳥を演じることに不安があり……。

引用元:シネマトゥデイ

監督:ダーレン・アロノフスキー 上映時間:108分 出演者:ナタリー・ポートマン, ウィノナ・ライダー

美しく魅せるため、芸術の為に無理を強いる。無理を強い続けることが出来る意図握りの人間だけがバレリーナとして存在できる。

そんなバレリーナ、芸術に成る人間の狂気的な精神状態を描いた作品が『ブラック・スワン』。
人の持つ嫉妬や不安。渇望とか性欲とか暗い部分をギューッと濃縮させた様な、幻覚と現実の区別の曖昧さとか、芸術に身を捧げる狂気を味わえます…。

この作品も、後味の悪い映画として名前が結構な頻度で挙がります。観る前には”その”心づもりを!

シネマトゥデイ

狂気の映画㉒:アマデウス(1984)

あらすじ

1823年11月のある晩、ウィーンの街でひとりの老人が発狂して自殺を図り、病院へ運ばれた。この老人は、かつてウィーンで最も尊敬された宮廷音楽家、アントニオ・サリエリ。数週間後、サリエリの告白を聞くために若年の神父・フォーグラーが病室を訪れた。やがて、サリエリの回想が始まった…。彼の人生は天才ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトに出会ったことで狂わされていたのだった…。

引用元:allcinema ONLINE

監督:ミロス・フォアマン 上映時間:180分 出演者:F・マーリー・エイブラハム, トム・ハルス

芸術に捧げる人間。凡才の苦悩。天才への嫉妬。私の中での芸術を題材にした映画では断トツで”一番好きな映画”がコチラ『アマデウス』。
モーツァルトの自由奔放な天才性と、それに反して高まっていくサリエリの狂気の対比が非常に秀逸。

サリエルのセリフ「わたしは凡庸なる者の王だ。世界中の凡庸なる者たちよ、わたしはおまえたちを許そう 」(I will speak all the mediocrities in the world.I am their champion. I am their patron saint.)がこの作品の全てを物語っている。
180分と長い作品だが、観る価値は確実にあると思うので未視聴の方は是非!

YouTube ムービー

狂気の映画㉓:ナイトクローラー(2014)

あらすじ

人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。たまたま事故現場に出くわした彼は、そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場、事故現場に駆け付ける。その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。

引用元:シネマトゥデイ

監督:ダン・ギルロイ 上映時間:117分 出演者:ジェイク・ギレンホール, レネ・ルッソ

刺激か金に。金は正義に。カメラは凶器に。そして主人公は狂気的に。

コネも仕事もない主人公ルイスが、道徳観を殴り捨てナイトクローラーと呼ばれるパパラッチとして成り上がっていくサクセスストーリー。道徳観、倫理観で飯が喰えるのか??

得てして、狂人的に猛進する”なりふり構わない”人間の方が成功する不思議。狂気的ではあるが、ある意味プロ意識の塊なのかもしれない。人間として”何か”が欠乏していますが…。

シネマトゥデイ

狂気の映画㉔プレステージ(2006)

あらすじ

若く野心に満ちたロバート(ヒュー・ジャックマン)とアルフレッド(クリスチャン・ベイル)は、マジシャン(マイケル・ケイン)の助手をしていた。ある晩、舞台の事故でロバートの妻が亡くなったことが原因で二人は敵対するようになる。その後、彼らは一流のマジシャンとして名声を得るが、その争いは次第に激しさを増す。

引用元:シネマトゥデイ

監督:クリストファー・ノーラン 上映時間:130分 出演者:ヒュー・ジャックマン, クリスチャン・ベイル

野心の為に人生を捨てる。名声の為に自分の命を辞める。狂気に魅入られ狂気に染まっていく2人のマジシャンの物語。

ライバル関係に復讐に妬み。多分見終わってもこの2人のマジシャンのどちらにも共感は出来ないと思う。ただ終盤にかけて解ける色々な謎。その伏線に気付いたらスッキリする感覚。他のノーラン監督作品に比べると時間の複雑なトリックは控えめで、サスペンス映画として見応えは十分。そしてラストカットは不穏。

トリックがトンデモ科学だの、そんな事は気にしてはダメ。気になるけど…。
「仕掛けを探しても見つけることは出来ない。なぜなら”本当”は探したくないから。あなたは仕掛けを知りたくないし、騙されてみたいと願っている」(Now you’re looking for the secret… but you won’t find it because you’re not really looking. You don’t really want to know the secret… You want to be fooled.)

次ページでは、集団心理による狂気。人間は集まると恐ろしい…そんな作品を紹介!

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