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シネマレビュー:『(500)日のサマー』2009年

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出典:dTV
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2009年公開の映画『(500)日のサマー』の作品紹介と簡単なあらすじ。感想とネタバレを含んだ考察を公開しています。

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作品紹介

『アメイジング・スパイダーマン』などを手掛けたマーク・ウェブの初監督作品。
主演は「インセプション」に出演していたジョゼフ・ゴードン=レヴィットにアメリカドラマ「ニューガール」でお馴染みのズーイー・デシャネル。
アメリカの映画評論サイト”Rotten Tomatoes”で87%の高い支持を集めたラブ・ロマンス映画。

あらすじ

グリーティングカード会社で働いているトム(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)は、”運命の人”に憧れる地味で冴えない青年。そんな彼は秘書として職場にやってきたサマー(ズーイー・デシャネル)に”運命”を感じ一目惚れしてしまう。
ある日、社員全員参加のパーティーが行われ、その帰りがけにトムはサマーに好意を寄せていることを告げるのだ。しかしサマーは”そういった関係”は望んでおらず「友達になりましょう」と言うだけだった。
彼女に嫌われたくなくて、本当は”付き合いたい”のに言い出せないトムと、自由に”そういう関係”に縛られたくないサマー。
きちんと定義できない関係の中で親密になっていく。これはそんな二人の500日間の記録の物語。

みんなの『(500)日のサマー』レビュー分析

DATE:対象:Filmarks/Amazonレビュー新着順 各100(gokitsu調べ2020.09.18)

Filmarks/Amazonでの『(500)日のサマー』新着順レビューTOP100を分析しました。
やはり、主人公の2人(サマー・トム)がダントツで頻出KWですが、ラスト数分しか出ていない”オータム”も大健闘です。サマーは皆さんのレビューでも小悪魔的な要素がクローズアップされているのが面白いです。
ストーリー的には、”面白い”や”恋愛”よりも(500)日のサマーに実体験を反映して”共感できる””分かる”といった気持ちの方が強いみたいですね。誰しもが”運命の人”とか”理想”を持って恋愛をしてるので共感できる部分は多いんだと思います。まだ観ていない人も”共感”出来るところは多いハズ。
皆さんのレビューにある様に、『(500)日のサマー』新着明るく笑えてテンポのいい、共感できる恋愛映画です。

感想

冒頭のナレーション。
『… but you should know up front, this is not a love story.』
“しかし、前もって断っておくがこれはラブストーリーではありません。”
これが全てですよね。ジャンル的にはラブ・ロマンス映画なんだと思いますが、本筋は恋愛を通じて成長していくトムの物語。男女問わず共感できるところが多いんじゃないでしょうか?
時系列がばらされた構成に、『第七の封印』や色々な作品のオマージュ。画面をに分割した演出な見どころが多く、わくわく楽しみながら見れる事が出来る作品です。また、100分以内の上映時間なのでサクッとみれるのも◎
個人的には<34日目>だけでも何回も見れる気がします!
高評価を受ける作品なのが納得できる”楽しくも、ちょっとほろ苦い”おススメの作品です。

レビュー的なSomething(ネタバレ)

①ヒロインなんだけど、ヒロインじゃないサマー

出典:IMDb

ヒロインのサマーは、観ると分かるんですがヒロインでありながらヒロインじゃないんです。
街を歩けば多くの男性が振り返り、働けば男性を勝手に集客してしまう誰にでも愛される魔性の女。
彼女は両親が離婚してから”恋”とか”運命”というものは信じられず、今までに何人かと付き合ってきたけど”そんな関係”に”誰かの所有物”のような状態が嫌で、今を自由に幸せに過ごせればいいという女性。
そんな彼女こそ運命の人だと思うトムを大いに振り回します。普通のラブストーリーではそんな事言いながらも結局、2人は結ばれるのですが…そんなことも無く、連絡を取っていない期間に婚約までしちゃいます。こんなに主人公の心をズタズタにするヒロインは他にはいないんじゃないかと…。
この作品はトム目線で描かれているので彼女の気持ちは想像するしかありませんが、最後に公園での会話でのセリフ「私たちは運命じゃなかった」は”運命”信じていなかった彼女が”運命”を信じていた彼をバッサリするには最適の言葉。

②500日で大いなる成長を遂げた主人公トム

出典:IMDb

「運命の恋」を信じる主人公。”運命”とか”恋愛”を若干神格化している彼は、自分が”運命の人”と思いこんだサマーに首ったけ。”いつかは2人は結ばれる”のその思いで彼女の”付き合わない”というスタンスを受け入れます。
本当に惚れたもの負け。いつまで経っても「セフレ」扱いのトムと、一向にスタンスを変えないサマー。鬱憤が溜まって彼女に詰め寄って関係は段々最悪に…と、これだけ聞くと悪いのはサマーですが。
しかし”恋”に奥手で勝手に”運命の人”とハードルを上げ、彼女の想う人になるために”勝手”に自分を押し殺したのも彼自身なので、よくよく思うと彼も直すべきところは沢山あります。
でもそういう”恋は盲目”的なリアルな感情表現がより応援したくなりますし、感情移入していきます。
本当に彼にとってこの500日はキャッチコピー通り”最低で最高の500日”だったと思います。
でもサマーのお陰で”自分のしたい”事を見つめなおし新たな一歩を踏み出せ、”恋”に奥手でだった彼は”恋”に前向きになれたわけです。1つの失恋を通じて大いなる成長を遂げた彼にとっては必要な500日だったわけです。
そんな事を含め、誰しもが自分に置き換えちゃう愛すべきキャラクターです。初恋は呪いです。

③34日/500日 最高の1日。

出典:IMDb

34日目。IKEAでデートをして楽しむ2人。展示されたソファーやキッチンで「家族ごっこ」をしたり、売り物のベットでキスをしたり、2人の世界ではしゃぐ2人。本当にIKEAでこんなカップル見たらひくレベル。とはいえ映画で観る分には本当に”可愛い”2人。多分付き合いたての1番楽しい時間。こんな時間が多分誰しもあったハズ。このワクワク感を味わうだけでも観る価値がある気がする。
更にIKEAの後はトムの家でお泊り。次の朝、トムは上機嫌で踊り出しながら出社。ワクワクが止まりません!『メリー・ポピンズ』ばりの実写とアニメーションが融合した演出+フラッシュモブ。もう人生の春。絶好調感を表現するにはこれ以上の表現は無いんじゃないかと思う。
34日目は序盤も序盤ですが、本当に何度も見たくなります。
あと、IKEAの壁紙に書かれている「We don’t make fancy quality true everyday quality」というスローガン。トムとサマーの日常が”真実”なのか?対比的に面白いですよね。

④春夏秋冬。Summer/Autumn

出典:IMDb

501日目。というか新しい1日目にサマーとの500日を過ごして”恋”に積極性が出たトムが面接の待合室のソファーで女性に自ら話しかけた女性がオータム(ミンカ・ケリー)。サマーの次がオータム。この女性との出会いも”運命的”ですが、このままいけばウィンターとスプリングも出てきそうです…。
とはいえサマーとの経験を踏まえて、新たな1歩を踏み出したところでこの映画はエンディングを迎えます。結局は”オータム”に出逢うための500日だったのかもしれません。
そう思うと、本当のヒロインはオータムなのかしら?

総評

・是非一度見て欲しい。そんな作品。
・誰しもが一度は通った道。というかそんな経験を思い出させてくれる。
・サマーはトムを思いっきり振り回す。途中から印象は最悪。
・とはいえ、トムもダメな奴。
・でもこの500日で成長する。よく頑張った!
・オータムとは500日で終わらない事を願う。
・世間的に高評価なのも納得。100分で観終わる手軽さ。
・気持ちが落ち込んでいようが、明るい気持ちにさせてくれる。おススメの1本です。

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