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映画『セッション』の何がヤバいか!?性格破綻者同時の殴り合い。物語の“謎”も検証!

映画『セッション』の何がヤバいか!?性格破綻者同時の殴り合い。物語の“謎”も検証! ドラマ
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2014年に公開され、アカデミー賞で5部門にノミネートされ、3冠(音楽賞・編集賞・助演男優賞)を獲得し、怒涛のラスト9分間は「最高の9分間」と非常に高い評価と称賛をされた“傑作”。
だけど、実のところ今作のストーリーは”性格破綻者同時の殴り合い”でありパワハラ耐性が低い人や精神的に弱ってる時には結構ツラい映画だったりする…。ラスト9分までの鬱積される時間が長い!!!
音楽版『フルメタル・ジャケット』
という訳で、このビックバンドジャズを舞台にした音楽映画をテンポよく紹介していきます!!「F●cking tempo!!」

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『セッション』(2014)作品情報

あらすじ

名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン(マイルズ・テラー)。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。

引用元:シネマトゥデイ

監督:デイミアン・チャゼル 上映時間:107分 出演者:マイルズ・テラー/J・K・シモンズ

原題Whiplashは作中で非常に多く演奏される楽曲。普通に日本語訳すると”むち打ち症”…。
この作品を最も彩る音楽なので、読みながら合わせて聞いてみてほしい。

キャラクターは性格破綻者?ニーマンとフレッチャー

アンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)

セッション_ニーマン
ssyしゅしゅtしゅttしゅってしゅってnしゅってん出典出店出典:出典:Cool Film Stills

アメリカ最高峰の音楽学校、シェイファー音楽院初等部に通うドラマー。
バディ・リッチのような「偉大な」ジャズドラマーになることに憧れ、自分の人生の全てを掛け、この世界で名を残すためには短命であっても構わない。廻りの全てを投げうっても構わないというスタンスであり、性格的には世間一般的に考えると破綻した芸術家。

基本的にクズよりで自己中心的。とはいえ彼の劣等感の根本である、”音楽家”を軽んじる家庭環境にも問題があるのだが…。
ドラムの腕前は本編開始時で第二奏者に甘んじており、そこまで高くないと思われるが、フレッチャーに見出され狂気の指導により才能を開花させる。


演じるマイルズ・テラーは、長編映画初出演となった『ラビット・ホール」(2010)でニコール・キッドマンと共演し注目を浴び、この映画『セッション』で数々の映画賞にノミネートされ彼の代表作となった。ちなみにマイルズ・テラーは『セッション』撮影開始までドラムほぼ未経験だったのにも関わらず、撮影前に猛特訓した後に撮影に参加し”ほぼ”スタントなしで演じ切って見せたというから驚き。
なお、『セッション』を観る前に『ダイバージェント』シリーズは観ない事をお勧めします。マイルズ・テラーへの先入観がダメなベクトルに進むので…。もう観たよ!!と言う人は一回先入観を捨てて!!

テレンス・フレッチャー ( J・K・シモンズ)

セッション_フレッチャー
出典:AmazonPrimeVideo

シェイファー音楽院が誇る最高の指導者であり、彼の指導するスタジオ・バンドチームは学内最上位クラス。たまたま見かけて、気に入ったニーマンを自分のバンドにスカウトするが、実のところクズである。
指導方法は相手の精神をすり減らす事を目的とし、意見を受け入れず独裁的で教え子の”死”も美談にすり替える。そんな彼の指導者としての目標はアルトサックス奏者であるチャーリー・パーカーのような才能を育てたい。本当の才能を見つけたい。そして指導者として最高の賛辞を手に入れたい!の一心に尽きるのだが、そのプロセスは明らかに狂気じみている。

とはいえ、結果的には彼の指導するバンドは賞を総なめしていたりと指導法にはヤバさが身だつが実力は非常に高いサイコパス

演じる J・K・シモンズは、サム・ライミ版の『スパイダーマン』シリーズの愛される憎まれ役J・ジョナ・ジェイムソン役で有名だが、この作品で初めてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ受賞。マイルズ・テラー同様にこの作品『セッション』が代表作になった。また、「2014年公開の映画の中で、最も記憶に残った演技」にこの”フレッチャー”役が選出されているが納得である。

不愉快と快感。『セッション』の全て。

この映画の構成は、全107分の内、98分の”不快感”と”鬱積”。9分の”快感”で構成されており、このラスト9分間の快感を味わう事がこの映画の”全て”である。

他の音楽映画の様に、音楽を奏でる事の楽しさ。や音楽と真摯に向き合う事の葛藤では無く、音楽で名を残すという道の厳しさや、そこへ至るまでの狂気を描いているので”不快感”と”鬱積”の98分は結構に辛い。鞭しか無い指導方法は観てい側の精神までえぐってくる。本当に過去、厳しいイジメとかパワハラにあった事がある人は見ない方がいい。最後の9分ではそういう人は絶対に浄化されない。

それに耐えてこそ、ラスト9分19秒が至高の快感になるので、観る前に”心”の状態を作っておくことをお勧めします。ドMの方は問題ないので、さっさと観ましょう。

次ページから、『セッション』で描かれた9つの謎について考察していきます!!
<ネタバレを多分に含みますので、見たくない方はBackを推奨>

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